今日は、「一度は行った方が良いよ!」と勧められていた場所へやって来ました。ホキ美術館の最寄駅は「土気(とけ)」。「昭和の森」に面した閑静な住宅街の一角にあり、収蔵作品の写実美とともに、斬新な建築デザインが評判の美術館です。
外看板にも、建物を上から見たデザイン図が描かれています。
最初に入ったのは館内のレストラン「はなう」。
白い食器に映える鮮やかなイタリアン。窓の外に広がる一面の森。リゾート感満載です。自転車の家族連れが、公園の杉木立に沿った長いサイクリングロードを登っていくのが遠目に見えました。
館内の作品をゆったり鑑賞していると、イベントの集合時間になりました。ここからは建築デザイナーとまわる建物探訪の時間。一旦エントランスを出たところで、解説資料と鉛筆を受け取り、ゾロゾロと出発しました。
まずは外観から。一番長いチューブの部分はすべて鉄で出来ているとのこと。先端の30Mは、なんと宙に浮いています!改めて外から見るとほんとうに大胆な構造。
見る角度によって印象が変わるのもおもしろい。個性的でありながら主張し過ぎず、周囲に自然と溶け込んでいるのが素敵だなと思いました。
内部は、微妙なカーブや広さのめりはりが利いていて、歩くのが楽しい空間です。天井のランダムなLED照明は星のようだし、絵画への調光も配慮が行き届いています。
手すりやポストカードの棚までも壁と一体的にデザインされていて新鮮。
わかりやすいレクチャーのおかげで、細部に至るこだわりや工夫が見えてきて、感心しきりでした。
ちなみに、墨の3号の一番のお気に入りはロッカーです。コインを入れる部分が扉の内側に収納されているのもクールだし、ビー玉のような丸い取っ手が鍵を兼ねているという所が、とにかくツボ。このロッカー、自宅の壁一面に設置したい!
イベントが終わると、外は真っ暗。間接照明のみで華美なライトアップを控えているのも地域への配慮でしょうか。
こんなに素敵な場所が隣近所にあるなんて、周辺住民の皆さんがうらやましい限りです。同じ千葉市内にあるというだけでもありがたいと思って、また別の季節にも訪れたいと思います。