涼しい快晴の朝。絶好の行楽日和となりました。
このところ、震災関連も含め身の回りでいろいろなことが重なり、遠出や行楽とは縁のないまま春が終わると思っていた矢先、友人たちが成田山新勝寺で行われる太鼓祭に誘い出してくれました。今年の祭りは、震災で亡くなった方への慰霊祭でもあるとのことでした。
JR成田駅から参道を歩きます。上空でツバメが飛び交っています。これまでは大勢がごった返すお正月にしか来たことがなかったので、新鮮な気持ちで古い街並みを歩きました。
早朝の参道は、どこも開店準備中。うなぎ屋の店先では仕込みの鰻がすごいスピードでさばかれています。幸い、地震の影響はどこにも見えません。静かで、とても味のある街並みです。
境内に入り、階段を登り切ったとたん、目の前に祭りの景色が広がりました。本堂に向かって大小の太鼓が手前から奥までずらりと並び、その周りを観客がとり囲んでいます。
祭りの幕開けは、本堂の前に集まった約600人もの打ち手が一斉に太鼓を打つ「千願華太鼓」。大勢の打ち手たちが息を合わせ、一斉に手を振り上げては太鼓を打ち鳴らす様は、それはそれは壮観でした。音や掛け声が体の芯まで響いてきました。力強い祈りの太鼓に、ふさいでいた気持ちが少し軽くなるのを感じました。
元気が出てきた所で、もっと元気になろうと名物「成田のうなぎ」のもとへ。何件かあるうなぎ屋の中で、迷わず本命の「川豊」へ飛び込みました。昼食には少し早い11時でしたが、すでに店内は満席。列に並んで、チケットを買って、うきうきしながら順番を待ちます。
「きも吸い」は、友人がWEBクーポンにて無料でゲットしてくれました。彼女のこういう時の段取りの良さにはいつも感心してしまいます。
そしてついにご対面、はじめまして、川豊の上うな重!!
こんな分量食べきれるかなと思った最初が嘘のよう…ふわっとした程よい焼き加減の鰻は余計な臭みなどが一切なく、最初から最後まで最高のお味!
ごはんはやや水分少なめで、タレも汁だくではなくて、そのバランスが絶妙!半分くらいの所で山椒をかけるつもりだったのが、ついにそれすら忘れて没頭し、食べつくしてしまいました。もう一度食べに来なくては。次回は山椒をかけて味わうぞ。墨の1号さん、2号さんにも是非お勧めしなくては。
日本酒が好きな友人は成田の地酒をお土産に買っていました。樽からその場で瓶に入れてくれるなんて、素敵なサービスです。私は手焼きせんべいを買いました。
太鼓のステージは参道の途中にも数ヶ所設けられていて、散策しながら楽しむことができ、とても良い休日を過ごすことができました。誘い出してくれた友人たちに感謝です。