お疲れ様、千葉公園体育館


千葉公園体育館が間もなく解体されるということで、終戦の日に合わせて開催された解体前見学会へ行ってきました。

競輪場の脇に新しい体育館が完成し、この春、ついに役割を終えた体育館です。私にとっては、かつて大学の入学式会場であり、以降、毎年のように通い続けたお気に入りのお花見スポットでもあります。

見学会がどうして今日行われたのか。それは、ここが歴史遺構であることに由来します。館内の資料によれば、この建物は戦前、下志津陸軍飛行学校(現、四街道市内)にあった空中偵察機の格納庫の1つを移築したもので、当時の新聞資料には「平和転用」の文字があります。いわゆる「体育館っぽくない」建物のフォルムは、そこから来ていたのですね。頑強な格納庫の骨格に体育館の機能をプラスして再生された、歴史的なリフォーム建築。1956年の竣工以来、スポーツや式典の会場として、67年間もの長きにわたり現役であり続けました。

最後の機会なので、端々まで見て回りたい。

この春まで現役だっただけに、床や客席などはとてもきれいで、大切に使われてきたことがよくわかります。
床には、感謝のメッセージもいっぱい。

ステージ脇の放送室の小窓。とにかく惹かれる・・・。

この素敵なベンチ、どこか別の場所で活かせたらいいですよね。
かつての平和転用のように、環境にやさしいリユースの歴史を繋げられたら・・・。

この景色は、今日で見納めです。

お疲れさまでした、今までありがとう。

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