6年前だったかな? はじめてここで花火を見たのは。
盛夏の印旛沼周辺には水田が広がっていて、
風が吹くたびに緑の波が揺れ、昔とんぼが行ったり来たり。
さえぎるものが何もない。
広びろとした空のはしに、白い入道雲が浮いている。
ここでの私たちのルールは、昼に現地集合、レジャーシートに、持ち寄ったランチやドリンクを広げて、それから延々と時間をつぶす。
あふれる太陽の下で、たくさん話して、たくさん飲んで食べて、眠くなったら昼寝して……そうやって夜の花火を待つのが楽しくて、やめられなくなった。
もちろん、花火がすばらしかったことは言うまでもない。
8月の第一土曜日は花火の日。そんな夏がこれからも楽しめると思っていた。
突然の「大会中止」から3度の夏が過ぎ、この秋、ついにあの花火大会が復活する!