強い風と雨の祝日、久しぶりに渋谷です。
やっぱり、人ヒトヒト…。
いつもの人口密度に傘が加わり、もはや往来は危険そのもの。
こういうのが嫌で、自らは決して寄り付かないっっ!というつもりが、
なんだかんだと年に1度は呼び寄せられてしまう渋谷のまち。
エンターテイメントの魔の手が今日もあちこちにあふれております。
という訳で、昨日まで何も知らなかった私のところに、棚ぼた式に
「神話のダンサー」の世界を垣間見るチャンスがやってきました。
東急文化村オーチャードホールにて、『シャングリラ』開演です。
2メールはありそうな巨大な銅鑼が鳴り響き、
それからつぎつぎと太鼓、歌、群舞
太陽、日蝕、
月光に舞う1羽の孔雀
魂が揺さぶられるエネルギーの炸裂
神への祈り、大地への感謝、喜怒哀楽、
すべての答えは生命そのものだとでもいうような
有無を言わせない圧倒的なパワー
……って、もう言葉で説明するのは無理!
とにかく、この世界に取り込まれ、しばし我を忘れました。
何と言っても、ヤン・リーピンのダンスは
見ているそれが「人」であることを忘れさせる完成度。
孔雀を演じているときは本当に孔雀にしか見えないし、
たたずまい、所作が完全に人間離れしていて
その気配は、もしろ風に揺れる植物や樹木に近く
「精霊」の名にふさわしい特別な存在感でした。
中国少数民族に脈々と受け継がれてきた土着的パワーと
神の化身のようなヤン・リーピンのソロダンスが
完ぺきに融合しあっているファンタジックな世界。
この場に居合わせることができて本当に良かった!
貸し切り公演のチケットを当てたラッキーな母と
直前に見られなくなり権利を譲ってくれた父、
そして双眼鏡を貸してくれた墨の1号さんに感謝。
(3階席からでもよ~く見えましたよ。)
感動のあまり、その他もろもろ、なんもかんもに感謝!な気分。
ちなみに、雨乞いのシーンを見て
「だから今日雨なんだ!」
と納得したのは私だけではなかったはず。
そんなことを思いながら、
雨の中、楽しく帰途につくことができました。
濡れたけど最高の1日でした。