からくり時計

DVC00005_ed.jpg窓から見えるただいまの夜景です。
赤く光っているのは、千葉そごうの電飾たちです。→

 さて、そごうの入り口で時を告げていた「世界の人形時計」が、本日をもって引退するというニュース、ご存知でしたか?
 時計機能は残るものの、「イッツ・ア・スモール・ワールド」の音楽に合わせて華やかに現れる人形たちは、今日を最後に、全国一斉に見られなくなるそうです。
 理由は、「老朽化」とのこと。確かに、24体の人形たちが毎日規則正しく現れるようにするためのメンテナンスは、さぞや大変だったことでしょう。長い間お疲れさまでした。
 それにしても、千葉に限らず地元の人にはそれなりにインパクトのあるニュースだと思うのですが、引退セレモニーがあるでもなく、随分とひっそり(こっそり?)とした幕締めで。
 旧時代の広告塔には労をねぎらう価値がないとでも言うような…?(今はファニーな白クマさんたちの時代ですものね。)この調子だと、そのうち、あの赤いマークも、いつの間にか青に…なんてのは、飛躍し過ぎですかね。
 ふと、移転リニューアル前の千葉そごうで活躍していた「あいさつ人形」(正式名称不明)のことを思い出しました。「いらっしゃいませ、毎度ありがとうございます。」とお辞儀をしながら入り口で出迎えてくれていた、あの人形たちです。
 子どもの頃は、あまりにも声が大きくて少し怖かったけど、だからこそ忘れられない懐かしいもの。あの頃の記憶を呼び戻すスイッチの1つになっています。
 そのむかしは、千葉そごうが三越の並びにあって、千葉駅から高架下のテナントを抜けて、そごう別館→本館へ行き、さらに三越へハシゴする、というのが千葉のショッピングの定番コースでした。(よね?)
 うろ覚えですが、今ヨドバシカメラが入っているビルが「そごう本館」で、ピーアーク(パチンコ屋さん)のビルが「別館」だったと記憶しています。今でも、両ビルの2階部分に「渡り廊下」(当時の本館・別館連絡通路)が残っているので、多分間違いないでしょう。現ヨドバシカメラの地下1階売場が、かつては「デパ地下」で、ケーキなんかを売っていた訳です。今となっては想像もつきませんね。
 …う~ん、でも、だいぶ忘れちゃったな。これって何年前の話?
 まちはどんどん変わっていきます。
 何気ない景色でも、たまには写真に残しておいたほうがいいのかな。
 やっぱり、当たり前にあったものが無くなるというのは淋しいものですね。道頓堀の「食い倒れ人形」を惜しむ地元の皆さんの気持ちが少し分かったような気がします。

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