ツバメ団地にまた新しい仲間が帰ってきました。
こちらのお宅は頑丈なコンクリートに囲まれた、列車高架下の角。ここなら、台風が来てもびくともしません。
「おーい、調子はどうだい。
もっとワラを持ってこようか?」
…と言っているかどうかはわかりません
が、巣に向かってしきりと鳴きかけるオス
と、それに応えて時々顔を出すメスとのや
りとりがほほえましくて、ついつい長居を
してしまいました。
見たところ、巣の外壁修理は終わっているようなので、今はメスが内装の仕上げをしているところかな。
他の仲間たちも加わって、ツバメ団地はますますにぎやかになってきました。今日出会った住人達はこちらの4組。
4月上旬に戻ってきていた最初のつがい。
ちょうど1羽が食事から帰ってきた。
2羽とも、出たり入ったり、いそがしく
飛び回っている。
1週間前に仲良く巣を修理していたつがい
の巣。
さっき食事から帰ってきた1羽が中にいる。
巣の右端から尾羽根がはみだしている。
パートナーはまだ食事に出ているもよう。
最初のつがいと同じ時期に帰ってきていた
オス。
巣は、ふちの色が濃い。新しい泥を足した
ところがまだ湿っている。
修理をした跡があるということは、こちら
も無事、再会できたようだ。
1週間ほど前から、この巣跡でもよくツバメ
を見かける。
すぐ下にライトがあって、撮影が難しい…。
つがいが揃っているかどうかは、まだわから
ない。
*** ツバメ学(2週目) ***
・再会したつがいが、2羽で協力して巣づくりをする。
・古巣の修繕なら3~5日ほど、古巣が壊れていて使えないときは
8~10日かけて新しい巣をつくる。
・材料は近くの田畑などから運んできた泥や藁くず。
それに唾液を混ぜながら、少しずつ壁に塗り重ね、お椀形に整え
ていく。
・最後にメスが、羽毛や新鮮な藁で内装をふかふかに整える。
・巣づくりの合間に交尾をする。